2008年01月24日

名ばかりの管理職〜社員の40%が管理職!

今一番、労務問題で気になって点は、いわゆる「41条の2」管理監督者

の取扱いの問題。


俺はこの問題は、今後ホワイトカラー・エグゼンプションの問題が

再浮上する際に、労働側が経営側に突きつける大きな論点になるべき

課題として考えている。


いわゆる名ばかりの管理職の問題。

厚労省では日本のサラリーマンの現況において、管理職の60%を

名ばかりの管理職と捉えているようだが、実態はもっと多いはずだ。

通達とか判例を基準に考えたら、想像ではあるがおそらく管理職とよ

べれる人たちの80%位は「労基法が要求する」管理職に該当しない

可能性がある。

今までは、

労働基準監督署が、この問題を本気になって取り組んでいないだけと

考えていた。





今月の22日に例の「コナカ」の問題がマスコミに大きく取り上げられ

た。


これによって、監督署の取り締まりの視点が変ってくる可能性もあり

かな?

企業サイドも、現行の管理職を残業逃れの「偽装工作」という事実を

受け入れ、法律上の管理職とその企業が必要とする業務運営上の

管理職は明らかに相違するということを認識する必要がある。


そのリスク回避の方法として

少し乱暴ではあるが、企業としては行政から現行の管理職を法律が

求める管理職として否認されることを前提に労働条件通知書等に

おいて、管理職手当に占める「みなし残業手当」の明示をしておくこと

が、ますます重要になってくるような気がする。



労働契約法、就業規則、労働条件通知書の3点セットによる理論武装




以下、「労働相談センター・スタッフ日記」のブログから抜粋





私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の高橋亮組合員に対して、店長時代の残業代=「解決金」として600万円をコナカが支払うことについて、昨日(1月22日)、マスコミ各社が大きく報道しました。

NHKテレビのニュースでは夕方から深夜にかけてトップ級の扱いで大々的に伝えました。

新聞各紙も朝日、読売、毎日、日経の各紙が本日(1月23日)付けの朝刊、社会面で報道しています。共同通信も記事を配信し、各地方紙に掲載されています。読売新聞の記事は以下の通りです。

コナカ、元店長に600万支払い…未払い残業代で合意

 一般社員と仕事内容が同じなのに、管理職という理由で店長に残業代を払わないのは不当だとして、元店長の高橋亮さん(36)が紳士服大手「コナカ」(横浜市)に対し、約690万円の支払いを求めて労働審判を申し立てていた問題で、店長らでつくる労働組合「全国一般東京東部労働組合コナカ支部」と同社は22日に団体交渉を行い、同社が高橋さんに解決金600万円を支払うことで合意した。
 店長の残業代については、ファストフードやコンビニエンスストアなどでも問題となっており、高橋さんは「この合意を問題解決の前例にしてほしい」と話している。
 労働基準法では、管理職や監督職にあたる「管理監督者」には、同法の休日や労働時間などの規定が適用されないと定めている。何時間働いても残業にはならないため、残業代が支払われないケースが多い。
 同労組によると、コナカでは採用や契約などの権限が、店長にはほとんどなく、管理職とは名ばかりの状態だったという。
 昨年6月、横浜西労働基準監督署が是正を指導し、コナカは10月から店長に残業代を支払っているが、過去の未払い分は支払っていない。
 そのため、高橋さんは昨年10月、残業代の支払いを求めて横浜地裁に労働審判を申し立てた。コナカ側が今月11日の審判の席で、団体交渉による解決を提案していた。高橋さんは解決金が支払われ次第、審判を取り下げることにしている。
 同労組では今回の合意を受け、約300人の全店長に対しても過去の残業代を支払うようコナカ側に求める方針。一方、コナカは「10月以前の店長が管理監督者であるとの見解は変わっていない」としている。

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コナカの経営陣はマスコミの取材に対して「10月以前の店長が管理監督者であるとの見解は変わっていない」とコメントしているようです。まったくデタラメな考え方です。それでは、なぜ高橋組合員に600万円ものお金を払うのでしょうか。「偽装管理職」の不当性を経営陣自身が認めたからです。

コナカの全店長は高橋さんに続いて残業代を請求しましょう。自らが働いた正当な対価です。組合といっしょに堂々と声を上げましょう。

次に、高橋亮組合員からみなさんへのお礼状を以下に掲載します。

応援してくださった皆様へ

 約1年間、私のことを応援していただき誠にありがとうございます。この間、組合を通じ、いろいろな励ましの言葉や勇気づける言葉をいただき、大変励みとなりました。正直「何か自分は間違ったことをしているのではないか」などと今の自分に疑問を持ったことも何度もありました。しかし、それは最後までやり遂げることにより、自分の行った行動は正しかったと答えを出すことができました。
 権利というものは2通りあります。1つは何もしなくても備わっている権利。そして、もう1つは自分から獲得する権利。後者にいたっては、自らが行動をおこし勇気を出さなければ得ることができません。それを得た時の自分の達成感、自信は計りしれないものがあります。
 私は自分の考えが正しいと信じ進みました。また応援してくださった方もたくさんいらっしゃいました。それで結果が出すことができました。もちろん私1人の力ではとうてい成し得ることができないことであると理解しております。
 私と同じ立場の方、なやんでいる方……いろいろいらっしゃると思います。(業界に限らず)なやむ前に一歩踏み出す勇気を持ってください。必ず力になってくれる人々が存在します。そして自分を信じ前に進んでください。必ず目の前に今まで見えていなかった道が見えてきます。
 そして最後になりますが、私のことを応援してくださった組合の方々、コナカの社員の方々、何かのきっかけで私のことを知ってくれた人へ、ここまで来れたのはあなた達のおかげでしたと心の中よりお礼を申し上げたいです。ありがとうございました。

2008年1月22日
                      高橋 亮





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posted by 人事屋ジンベイ at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働法務 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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