2006年05月10日

過労自殺賠償訴訟:スズキ側、和解拒否 

本日、かなり気になる記事があったので、紹介致します。

論点は、「長時間労働による鬱病、過労死」の認定の問題です。

自動車メーカー大手のスズキ(浜松市)社員だった長男が自殺したのは過労が原因として同市内の両親が同社に約9000万円の損害賠償を求めた訴訟で、地裁浜松支部(酒井正史裁判長)の和解勧告を受けた協議が8日、同支部であった。スズキ側は過失を認める和解には応じないとし、和解協議は決裂。7月に結審することになった。
 訴状では、同社課長代理だった小松弘人さん(当時41歳)は慣れない部門への配転長時間労働からうつ病となり、02年4月に本社屋上から飛び降り自殺。その3カ月前からの時間外労働は、月平均140時間を超えていた。
 スズキ側は安全義務違反は認めないとの前提で、見舞金を支払う形なら和解に応じると伝えた。これに対し原告側は「会社側が過失を認めなければ和解には応じない」という姿勢を崩さず、協議は決裂した。【望月和美】

5月9日朝刊
(毎日新聞)

上記の記事を読んで頂ければ分かりますが、
会社側は“安産配慮義務違反”の過失を認めず、原告側との和解に応じない全面対決の姿勢を打ち出しています。

厚生労働省の労働者の長時間労働による、過労死の問題を
時間外労働時間“月100時間、もしくは2ヶ月から6ヶ月の平均が80時間”を超えた場合は、労働者の健康障害になる可能性が大きいと基準を出しております。(平成14年2月12日基発第0212001号)

本ケースの場合、3ヶ月平均で140時間を超えており、1日当たりにすると6時間以上の残業をしていたわけです。
ちなみに、仮に6時終業だとすると深夜12時を超えていたものと予想されます。
また、休日労働もかなりしているものと推察できます。

厚生労働省の基準時間とこの140時の現実を考慮すれば、時間外労働という視点では、会社側は従業員に対して十分な安全配慮(健康配慮)をしていたとは考えにくいと思います。

いづれにしろ、本件は高裁にて争われると思いますが、今後の人事労務管理を考える上で、重要な事件になると思いますので、引き続き経緯を見守っていきたいと思います。

ただ、亡くなわれた方、残されたご遺族の方の気持ちを考えると、同じ年代の働く者として、何とも言葉が出ない程の悲しい事件です。
本当に、早期に解決して、ご遺族の方の“気持ちの整理、けじめ”をつけさせてあげたいものです。



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